チャーリーとチョコレート工場の原作ラストは?結末をネタバレ解説!
2005年7月に公開された「チャーリーとチョコレート工場」ですが、実は原作とは少し違った内容で描かれていると知っていましたか?
原作は1964年に出版されたイギリスの小説「チョコレート工場の秘密」です。
今回は原作のラストはどの様になっているのか、映画の結末をネタバレ解説していきますよ!
記事を書くにあたって色々と調査していると、面白い発見もあったのでそちらも併せて紹介したいと思います。
では、チャーリーとチョコレート工場の原作ラストは?結末をネタバレ解説していきますね!
Contents
チャーリーとチョコレート工場の原作ラストは?
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チャーリーとチョコレート工場の原作「チョコレート工場の秘密」は、ロアルド・ダールが執筆した小説です。
ロアルド・ダールといえば風刺やブラックユーモアな作品を多く執筆していることで有名な著者ですね。
チョコレート工場の秘密は小説を通して読者に「こんな大人・子供になってはいけないよ」と、遠回しにメッセージを残したと言われていました。
そんなチョコレート工場の秘密はどのようなラストになっているのでしょうか?
チャーリーとチョコレート工場|原作との違いをまとめてみた!
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まずは原作との違いについてご紹介していきますよ!
チャーリーとチョコレート工場はわりと原作に忠実な作品となっていますが、大きな違いもいくつかあります。
ウィリー・ウォンカ(以降ウォンカ)の少年時代や歯科医の院長である父との仲違い等、原作では描写されなかった部分が描かれました。
映画を観たことがある人は分かると思いますが、ウォンカは「家族」という言葉に過剰に反応し、昔の記憶がフラッシュバックしてしまう描写がありましたね。
父から「お菓子は虫歯の素」という理由でお菓子を食べることを禁止されていたウォンカは、チョコを食べたことをキッカケにショコラティエになることを夢見ました。
歯科医である父は猛反対しウォンカは家を出ていくことになります。
そうした過去のトラウマからウォンカの内面に宿る陰気臭い一面を表現していました。
最終的にはチャーリーと一緒に長年会っていなかった父に会いに行き、仲直りするオリジナルのシーンも追加されています。
何年会っていなくても父は直ぐに息子のウォンカであることに気付きます。
このシーンは本当に心温まりましたね。
あとは原作と比べて五人の子供達についての描写がかなり省略されていると感じました。
映画を観た人は子供達が次々と失礼を犯しお仕置きされていく様子を見て、「何もそこまでしなくても・・」と思いませんでしたか?
原作では子供達がどれだけワガママで自分勝手かを小説の半分以上を使って描かれています笑
そういった描写があるからこそ、チョコレート工場でお仕置きされる様子を見てスッキリする部分はあったのですが、映画では子供達の描写が少な過ぎてお仕置きがやり過ぎに見えてしまいます。
原作ではただお仕置きして終わりではなく、その後更生しつつある描写もあるので「結果的に良かったね」と思えるんですよね笑
映画では子供達はチョコレート工場から脱出してそれきりですから、人によっては少し後味が悪いストーリーに感じるかも知れません。
チャーリーとチョコレート工場|原作のラストはどうなる?
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原作「チョコレート工場の秘密」は一体どんなラストだったのか、一番気になるところですよね。
結論から言うと「チャーリーがチョコレート工場を貰ってめでたしめでたし」と言う終わり方です笑
映画では「家族とチョコレート工場どちらを選ぶ?」みたいな展開になり、チャーリーは家族を選びました。
原作ではチョコレート工場を貰うことに難色を示したり、ウォンカの父親に会いに行ったりしません。
チャーリーは他の子供達の様に失礼なことはせずに、良い子にしていました。
その結果、最後にチョコレート工場を貰えることになり、真面目に生きていれば良いことがあるんだという終わり方をします。
チャーリーとチョコレート工場の結末をネタバレ解説!
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チャーリーとチョコレート工場を最後まで観たことがある人でも、結局何を伝えたかったのかいまひとつ分からなかったりしませんか?
私は一回観ただけでは理解できず、何度か観てやっと理解することができました。
今回はどういう結末なのかをネタバレ解説していきたいと思います!
チャーリーとチョコレート工場|どんな結末かネタバレ!
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ウォンカは自分の髪を切っている時に白髪を見つけ、ふとあることに気が付きます。
「自分が死んだら、工場やウンパルンパはどうなる?」
そんな不安から自分の後継者を探す為に、販売するチョコレートに金のチケットを入れ、引き当てた子を後継者に決めることを思い付きました。
そしてチョコレート工場に招待された五人の子供達とその家族は、工場見学という名目で工場内を見て回ります。
チャーリーを除く子供達は勝手な行動をして次々にお仕置きされていきました。
工場見学も終了し最後に残ったチャーリーに、ウォンカはある提案をします。
「家族を捨てて工場を継がないか?」
ウォンカは富と名声が約束されたこの魅力的な提案を喜んで承諾すると考えていました。
「貧しくても良い、家族を捨てる事になるなら工場はいらない」
あっさりと提案を拒否したチャーリーに、ウォンカは困惑しました。
モヤモヤが残りお菓子作りも上手くいかなくなり売り上げも落ちていく一方、ウォンカはチャーリーに会いに行き家族の大切さを知ります。
ウォンカのトラウマの原因が父にあることを察したチャーリーはある提案をしました。
「お父さんに会いに行こう?」
即答で提案を拒否したウォンカでしたが、チャーリーが一緒に着いて来てくれること+家族の愛を確かめてみたいと思ったことで父に会いに行くことを決心します。
父が経営している歯科医に行くと院内にはウォンカの功績を讃える新聞の切り抜きの数々が飾られていました。
最初はウォンカに気付いてない様子でしたが歯の状態を確認する為に診察を受けると、直ぐに自身の息子であることに気付きます。
父はずっとウォンカのことを愛していたんですね。
ウォンカは家族の愛や人の優しさを理解し、チャーリーに家族全員を連れて工場を継がないかと提案します。
チャーリーと家族は提案を喜んで承諾し、ウォンカに家族にならないか提案しました。
ウォンカはこれを承諾して、ハッピーエンドで幕を閉じます。
チャーリーとチョコレート工場|何を伝えたかったのか解説!
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「家族」の愛・絆が大嫌いなウォンカはチョコレート工場に、親子同伴で招待しました。
自分自身が家族と上手くいかずに歪んだ性格になってしまったことを自覚しているからこそ、招待した後継者候補の子供と親子関係を見て見極めようとしていたのでしょう。
しかしチャーリーという自分の成功や何よりも家族を大切にする、ウォンカにとって異質な存在が目の前に現れます。
どんなに考えても理解できないウォンカでしたが、最終的には家族の大切さに気付きますね!
どれだけ家族を犠牲にして大きな成功を得ても、いつかは家族が恋しくなります。
家族の愛とはどんなことよりも価値があるもので、だからそれを大事にしなさいというメッセージ性を感じますよね。
チャーリーとチョコレート工場は作品を通して、家族の大切さを伝えたかったんです。
チャーリーとチョコレート工場のまとめ!
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チャーリーとチョコレート工場の原作ラストは?結末をネタバレ解説!
いかがでしたか?
原作と映画では大きく違う部分があったりで、原作を超える名作に仕上がっています。
チャーリーとウォンカの物語を見て、改めて家族の大切さを理解できました。
原作では「子供と親の関係、しつけ方」について伝えている作品になっていて、そこにティムバートン監督が家族愛を加えたものがチャーリーとチョコレート工場という作品なんですね。
原作と映画どちらも考えさせられる奥深い作品になっているので、まだ観たことがない人も一度観たことがある人も是非もう一度観て下さい♪
以上、チャーリーとチョコレート工場の原作ラストは?結末をネタバレ解説でした!
最後までご覧頂き、ありがとうございます!